Real Magic by Forced Entertainment at mac

観劇日:2017年11月24日20時開演 (かなり走り書きなので後で修正するかも) 観終わってすぐ、これはジュディス・バトラーのパフォーマティヴィティをポジティブな方向で解釈して舞台化したらこうなった、というものではないかと思いついて腑に落ちたので、…

Lefty Tightly Righty Loosey by Fin Taylor at Soho theatre

観劇日:11月20日21時15分*1 今週、ソーホーシアターでめぼしい演目は実は他にも二つあって、一つはUrsula Martinezら女性パフォーマー三人がお尻を向けてるポスターがインパクトあるWild Bore、もう一つはヴァギナモノローグのオマージュと思しきThe Butch …

Minefield by Lora Airias at Royal Court Theatre (downstairs)

観劇日:2017年11月11日19時半 アルゼンチンの作家Lora Ariasが手掛けた、フォークランド戦争に従軍していたアルゼンチン、イギリス両国の退役軍人6名によるパフォーマンス作品。作品の名義はAriasになっているけど、スクリプトには、出演する六人の物語に基…

Time Critical by Stan's Cafe at mac

観劇日:11月7日20時 バーミンガムを拠点とするデヴァイジングシアターのカンパニー、Stan's Cafe*1。名前はちょくちょく聞くものの観る機会に恵まれなかった。実際 British Theatre Companies (bloomsbury, 2015) の紹介項でも、批評家の評価は高いけどあん…

Bluebird by Simon Stephens at Katzpace

観劇日:10月29日19時半 演出:Rob Ellis 全然知らない座組ながら、スティーヴンス作品だし観とかねば、という気分でちょっと無理して観劇を決めたのだけど、正直そこまで頑張っていかなくてもよかったかという感じではあった。全く若手のプロダクションで、…

ひと月半

金曜日に、二度目のスーパービジョンを終え、早くも当初の研究計画が迷子になっている。正直に、この点はちょっと自信がなくなってきました…と話したら、それは僕も難しいと思ってる…と返され、アイデア自体は捨てないまでも、他の要素に注力しましょうとい…

The Seagull by Anton Chekhov (Simon Stephens's version) at Lyric Hammersmith

観劇日:2017年10月22日14時半開演 演出:Sean Holmes レビューを流し読むと'funny'という単語が目についたところから予感はしていた。チェーホフ四大戯曲を「喜劇」としてやろうという試みで『かもめ』ならば*1、と、ひとつ期待を込めて劇場へ行ったら、全…

Every Brilliant Thing by Duncan Macmillan with Jonny Donahoe at Orange Tree Theatre

観劇日:2017年10月14日19:30 演出:George Perrin 二年前のエジンバラフェスティバルで情報を見かけたのが最初。脚本のダンカン・マクミランは『1984』の舞台版翻案*1が素晴らしく、この人の新作なら!とチケットを取ろうとしたらすでに全日完売。次の遭遇…

ソリダリティ

入寮からひと月、いまだ完成しない建物、停電や断水と頻発するトラブル、さらに作業のためとはいえセキュリティガン無視で部屋を出入りする作業員と、寮生の不満は着々と蓄積していた。運営のマネージャーに意見を言いに行こうとか、大学に訴え出ようとか*1…

Heisenberg: The Uncertainty Principle by Simon Stephens at Wyndham's Theatre.

観劇日:2017年10月14日15時 演出:Marianna Elliott*1 サイモン・ステーヴンスを研究対象にしてしまったために、ともかく彼の関わる作品は余すところなく観ねばと公演情報を漁ったところ、今月ロンドンで3本あるでということがわかり、仕事しすぎ、とリサー…

Our Town by Thornton Wilder, Royal Echange Theatre Manchester

マンチェスターのリージョナルシアターが『わが町』をやるのか、というのはレビューが出た時からずっと頭に引っかかっており、いずれにしてもマンチェスターには行かなきゃいけないんだから(ステーヴンスの地元で、彼自身Royal Exchangeと縁が深い)と、思…

うつかも

かも?と言っている時点ではまだ元気なので、大丈夫。本当にやばくなったらブログどころではない。 到着から三週間の疲れが着実にたまっている自覚はあったものの、ようやくスーパーバイザーとの面談も終えて本格始動というタイミング、周囲の顔と名前もだい…

Richard Gadd, Monkey See Monkey Do

去年のエジンバラフェスティバルでフリンジのコメディアワードを取り、全国ツアーを経て今年もエジンバラ凱旋公演が行われたこの作品、舞台映像をテレビ放送したものが9月末までNOW TVに上がっていた。これを見るために銀行のデビットカード作成を急いだとい…

停電

本当は、Richard Gaddのパフォーマンスの感想を書こうと思っていたのだけど、そのインパクトに匹敵する、というか単純に物理的にブログ書けるわけねぇという昨夜、停電ですよ、停電。入居前からトラブル続きの寮なのはこれまで書いてきた通り(書ききれてな…

ばたばた

特に書くことがないと言えばないし、あると言えばある、というような、新学期の始まりを過ごしている。そもそも日記として始めているんだから特別内容を気にすることはないんだろうが、芝居を観てなんか言ったり書いたりするという生活がベースにあるので、…

一週間

渡英からちょうど一週間、今日でウェルカムウィークも終わり。生活面のだいたいの手続きは済み、ようやく一息ついたところだ。 残念なお知らせだが、今年度の演劇科の大学院の新入生は私一人らしい。この一週間、交流会系のイベントにいろいろと顔を出したが…

五日目

ようやく諸々の手続きがひと段落してきたころ、少し嫌なことがあって、「あの辛さ」を久々に思い出した。 ノンネイティブの日本人として欧米の人と接するハードルは、私にとってすごく高い。 今までイギリス(ないし欧州)に来た時にも程度の差はあれ当然感…

着きました

そもそも。学部時代に一年留学しているし、その後もイギリス含め何度も海外に行っているのだから多少のことにはさすがに動じないだろう、と思ってはいて、実際出発前も留学鬱、引っ越し鬱の気配はなかったのだから、ちょっと余裕かましていたことは否定はし…