Edinburgh Festival Fringe & Edinburgh International Festival 2022

3年ぶりのエジンバラフェスティバル、8月15日から21日のまるまる一週間行ってきました。なにせ2年も開くと自分の勘もいろいろ鈍っていて、一日の自分の気力体力とエジンバラの街の勾配とはしご観劇の適切なペースはどんなもんだったかね…?とふわっとしたま…

NTLive A Midsummer Night's Dream @ Bridge Theatre

NTLive (recording) 観劇日:2019年10月20日 演出:ニコラス・ハイトナー *すでに各媒体のレビューで詳細が書かれていますが、おそらく日本上映が来年あるだろうと思われるので、一応「ネタバレ注意」で。 特にまとまりはないんですが、今作かなり大胆な設…

Edinburgh Festival Fringe & Edinburgh International Festival 2019 観たものまとめ

鮮度が命、と観劇の合間にビールかっくらいながら連投している感想ツイートです。誤字脱字や事実誤認の修正と多少の補足(米印(*)以下、長い)をつけて、観劇まとめとしておきます。今年の滞在は8/2-3、8//16-23。EIFの演目がひと月の間に散っているため…

エジンバラフェスティバル要チェック作品リストのリスト2019年編

今年もやってまいりました、エジンバラフェスティバルフリンジ&エジンバラインターナショナルフェスティバル。電話帳並みの分厚さたる公式プログラムからいかに面白い演目と巡り合うか、そのガイドとなるべく各メディア要チェック作品リストを出しています…

Top Girls at National Theatre by Caryl Churchill, dir. Lyndsey Turner

観劇日:2019年4月6日14時15分 この頃はツイートでまとめた気になっちゃって、ブログ投稿が久々すぎるのですが、今作は連ツイが長すぎる、という事態に陥ったので改めて書くことにします。キャリル・チャーチルの、おそらく最も良く知られている作品であろう…

2018年8月~10月の観たものリスト

放置していた下書きを発見。もう半年前か…と冷や汗をかきつつ放流。(そんで、11月以降のもまたリストにせねばなのですね…) 夏は(若干軽躁的に)テンションが上がってガンガン観劇予定を入れがちなのと、それに応えているかのように注目作の上演本数が多い…

Edinburgh Festival Fringe and Edinburgh International Festival 2018 (追記しました)

一つ一つに感想を書く余裕がないので、ざっくり観たもののリストと簡単なコメントを。鑑賞直後にツイッターに走り書きしたものをもとにしているので、第一印象だけな内容が多いです。タイトル、作家、演出家、出演者などなどのクレジットは検索可能な程度で…

A Very Very Very Dark Matter by Martin McDonagh at the Bridge Theatre

観劇日:11月3日19時45分(90分、休憩なし) 演出:Matthew Dunster ブリッジシアター年間プログラム発表から楽しみに待っていたマクドナーの新作はいざ開幕してみれば賛否両論の嵐吹き荒れるレビューの数々*1。昨年公開の映画『スリービルボード』から期待…

ear for eye by debbie tucker green at the Royal Court Theatre (downstairs)

観劇日:11月3日14時30分(2時間15分、休憩なし) 演出:debbie tucker green 今年度の最高傑作来ちゃったよ、と終演後思わずつぶやきました。 タッカー・グリーンは名前だけは知っていて、でもその実験的作風と黒人の人種問題というテーマゆえか、なかなか…

Twelfth Night at Young Vic

観劇日:2018年11月1日 演出:Kwame Kwei Armah and Oskar Eustis 製作:The Public Theatre (NY) ヤングヴィック新芸術監督クウェイ=アーマー就任一作目は、彼がアメリカで製作したミュージカル版『十二夜』*1。舞台は20世紀半ばのノッティングヒル。カリ…

Edinburgh Festival Fringe 2018 要チェック作品リストのリスト

今年のエジンバラフェスティバルのフリンジ演目チェックに使ったサイトのリストをまとめておきます。フェスティバルはすでに開幕しており、おせーよ、という感もあるのですが、大手メディアは例年こういった記事を出しているので(批評家が変わることはある…

The Prudes, Mood Music, The Writer

The Prudes 作・演出:Anthony Nielson、 Royal Court Theatre upstairs Mood Music 作:Joe Penhal、演出:Roger Mitchell、 The Old Vic The Writer 作:Ella Hickson、演出:Blanche McIntyre、 Almeida*1 感想が書けてないままの作品がたまってしまった…

4月~6月、ブログ感想未消化リスト(追記:ひと月分増えました)

(7月1日追記) 6月分の未消化リストも追加しました。年度末の面談が終わって、すでに夏休み気分だったようです。書かないモードになるとほんとに書かなくなるので、せめてこれだけでもと言うのに星マークをつけておくことにします。 年度末でばたばたし…

This House by James Graham at Birmingham Rep

観劇日:2018年4月20日 演出:Nica Burns 2012年のナショナルシアター製作作品のUKツアー版。バーミンガムのリージョナルシアターでの公演に行ってきました。脚本のジェームス・グレアムはLabour of Loveで今年のオリヴィエ賞新作コメディ賞を受賞してます*1…

観たけど感想を特に書いていないもの2018年3月編

備忘録 ・2018年3月10日 A Night of Small Things for #HeForShe (VAULT festtival 2018) HeForSheのキャンペーンイベントで、演劇、詩、コメディのショーとパフォーマンスアンソロジー企画。スティーヴンスがモノローグを発表してたので行ってきました。(…

Beginners by Tim Crouch at Unicorn Theater

観劇日:2018年4月7日14時 Tim Crouchの新作は児童劇。週末、家族連れに紛れての観劇。 大雨の夕方、レジャーに来ていた幼馴染の男女四人は、山中のコテージへ泊ることに。それぞれに家庭のトラブルや人間関係上の対立を抱えつつ共に一夜を過ごす中、彼らの…

Julius Caesar by William Shakespeare at the Bridge Theatre

観劇日:3月18日15時(雪) 演出:Nicholas Hytner 席種:モブ 主要キャスト:Ben Whishaw (Brutus), Michelle Fairley (Cassius), David Calder (Caesar), David Morrissey (Antony) ブリッジシアターこけら落としからの二作目は、シェイクスピアのローマ史…

The Great Wave by Francis Turnly at National Thatre

観劇日:2018年3月17日19時半 演出:Indhu Rubasingham 北朝鮮による拉致問題を正面から取り上げた政治サスペンスドラマ*1。ポリティカルな作品に強いTricycle Thaetreとナショナルシアターの製作で、両劇場による共同製作は今作が初とのこと。作家のFrancis…

The Birthday Party by Harold Pinter at The Harold Pinter Theatre

観劇日:2018年3月17日14時半 演出:Ian Rickson 『バースデーパーティ』の上演って観たことなかったのよねというのと、ピンターは卒論で扱ったので個人的な思い入れも大きいのと、あとトビー・ジョーンズ*1がスタンリーだってので、観てきました。Rickson演…

Showtime from the Frontline by Mark Thomas at mac

観劇日:2018年3月2日20時 マーク・トーマスが2014年にパレスチナ、ジェニンの難民キャンプ内の劇場で行ったスタンダップコメディのワークショップが今作の軸。表現活動に対して厳しい統制が敷かれる状況下、囚人たちによるハンガーストライキとその支援デモ…

Cat on a Hot Tin Roof by Tennessee Williams at Young Vic/NT live

鑑賞日:2018年2月22日 演出:Benedict Andrews 個人的に結構ほんとにダメなやつだったので、観たよという記録だけ…。気が向いたら、ツイッターの投稿をコピペします。シャワー…。

Network directed by Ivo van Hove, adapted by Peter Hall at National Theatre

観劇日:2018年2月20日 みんな大好き(?)ホーヴェの新作。1976年公開の同名映画の舞台翻案です。アカデミー賞で脚本賞初め複数受賞しており*1、すぐ手に取れる作品だと思うのであらすじは割愛(舞台版はストーリーはほぼ変えず、周辺キャラクターの造形やS…

The Believers Are But Brothers by Javaad Alipoor at Bush Theatre

観劇日:2018年2月3日19時半 演出:Javaad Alipoor and Kirsty Housley 2017年のエジンバラ・フリンジファースト受賞作。ISIS、極右/オルトライトといった過激政治思想とインターネット、SNSの融合を、実際に観客にWhatsAppを利用させて*1、舞台上の語りと交…

Beginning by David Eldridge at Ambassadors Theatre

観劇日:2018年2月3日15時 演出:Polly Findley 初エルドリッジ。*1 パーティ後に居残った男女二人のミドルエイジロマンスな二人芝居。特別目立った仕掛けがあるわけでもなく、笑いもそこここに散りばめられていて、良質な会話劇という感じ。(しかし私はこ…

Amadeus by Peter Shaffer at National Theatre

観劇日:2018年1月27日14時 演出:Michael Longhurst *2016年に上演されたプロダクションの再演です*1。(今年のNTliveで上演されるのは2016年上演時のものです。) 年明けからこっち課題の締め切りに追われ、芝居どころかまともに外出もしてねーわ、という…

Everybody's Talking About Jamie by Tom Macrae and Dan Gillespie Sells at Apollo Theatre

観劇日:2017年12月27日14時半開演 2017年2月にシェフィールドはCrucibl Theatre製作で発表されたオリジナルミュージカルで、初演の高い評判を受けてウェストエンドへトランスファーとなりました。12月から翌春までのロングランが決定しています。(もっと延…

Oslo by J.T. Rogers at Harold Pinter Theatre

観劇日:2017年12月21日14時 演出:Bartlet Sher 2016年ニューヨーク初演、2017年にトニー賞ベストプレイ賞を受賞している。UK公演は、今秋のナショナルシアターでの初演の後、ウェストエンドへトランスファー。 イスラエル、パレスチナ間の自治協定である19…

The Jungle by Joe Murphy and Jor Robertson at Young Vic

観劇日:2017年12月20日19時半*1 演出:Stephen Daldry and Justin Martin これ、実はまだ考えがまとまってないので、ぼやっとした感想ではあるんですが、早めに書かないと内容自体を忘れるので、とりあえず書いています。 英仏国境に当たるフランスのカレー…

How to Win Against History by Seiriol Davies at Young Vic Theatre

観劇日:2017年12月20日14時45分 19世紀末に生きた「変わり者」の貴族ヘンリー・パジェットの生涯を語るコメディミュージカル。男性三人(くっそ歌上手い)のパフォーマンスで、低予算的ぽく、そのわりに派手派手しい衣装や小道具、美術はわりとキャンプな感…

Young Marx by Richard Bean and Clive Coleman, NT live

観劇日:12月7日19時 演出:Nicholas Hytner 上演劇場:Bridge Theatre この秋完成したBridge Theatre*1のこけら落とし公演で、製作チームはOne Man Two Guvnors の面々。『資本論』上梓の前、ロンドンで極貧亡命生活を送る若きカール・マルクスが主人公。 …